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災害時の通信確保や地域産業の振興に役立てることをめざし、災害に強い新たな無線通信ネットワークの公開実証実験を和歌山県白浜町で行います

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2014年3月18日

独立行政法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内正夫)は、ICTを活用した災害に強いまちづくりと地域産業の振興・活性化に貢献する道筋を作るため、「ナーブネット」と呼ぶ災害に強い無線ネットワーク技術や小型の無人飛行機を活用した孤立地域発生時の通信確保技術について、南海トラフ地震対策を進める自治体の1つである和歌山県白浜町におきまして、このたび、公開実証実験とデモンストレーションを下記のとおり行いますのでお知らせします。

  • 日時
    平成26年3月24日(月)、25日(火)(午前10時から午後4時まで)
    ※雨天の場合の予備日 平成26年3月26日(水)
  • 場所
    和歌山県西牟婁郡白浜町 旧南紀白浜空港敷地内
  • 実施内容
    (1)耐災害メッシュネットワーク(ナーブネット)による災害時通信デモンストレーション
    (2)小型無人飛行機による災害時無線中継デモンストレーション
    ※無人飛行機の飛行は南紀白浜空港の定期便離発着以外の時間で実施します。


小型飛行機実験の時間(天候その他の状況で予告なく変更する可能性があります。)
午前の部 10:00~10:50
11:00~11:50
12:00~12:30
午後の部 13:30~14:20
14:30~15:20
15:30~16:00
※ナーブネットのデモは随時実施しています。

実験のイメージ
実験のイメージ
ナーブネット基地局例
ナーブネット基地局例
小型無人飛行機中継システム
小型無人飛行機中継システム

今回の実験のイメージ及びシステム例

(参考) 各技術の説明

耐災害ネットワーク “ナーブネット”

建物の上や地面の街路灯あるいは三脚、台車等に設置した“ナーブネット基地局”と呼ばれる簡易基地局同士を網の目のように(メッシュ状に)互いに無線で結び、市町村等の地域ごとに構築した簡易無線ネットワークであり、災害が起きても切れにくい、運用コストが安い、インターネットとの接続が切れても地域内での通信は可能、などの特徴をもつ新しい地域型のネットワーク。神経網に例えて名づけられた。平時は地域の産業振興に活用し、災害時には携帯電話ネットワークが使用できなくても生き残って災害情報の共有や安否確認などに活用することが可能。ユーザは手持ちのスマートホンやPC等の無線LAN端末が利用できる。

耐災害ネットワーク ナーブネット
小型無人飛行機による孤立地域通信確保

手投げ離陸が可能でコンピュータによる自律飛行が可能な小型の無人飛行機に無線の中継装置を搭載し、これを高度数100mで自動旋回飛行させることで、仮想的な電波塔の役目をさせ、山間部等で通信孤立した地域との間の通信確保を迅速に行うシステム。壊れた通信設備が復旧するまでの間、孤立地域のユーザは手持ちのスマートホン等の無線LAN端末によりメールやインターネットアクセスが無人飛行機を経由して可能となる。災害時には上記ナーブネットと連携して動かすことが可能。

小型無人飛行機による孤立地域通信確保

本件に関する問い合わせ先

独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)
耐災害ICT研究センター(ナーブネット関係)

井上 真杉
Tel:042-327-7506
E-mail:

ワイヤレスネットワーク研究所(無人飛行機中継関係)

三浦 龍
Tel:046-847-5445
E-mail: