NICTは、1月29日(水)~31日(金)に東京ビッグサイトで開催されたnano tech 2014(第13回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました。量子通信や単一光子イメージングの実現につながる高効率、高速応答の「超伝導単一光子検出器」や生体システムの持つ優れた特徴を活用した「細胞・分子センサシステム」の研究開発成果など、ナノテクノロジーやバイオICTによる高機能・高性能のデバイスやシステムに関する最新の研究開発成果を紹介しました。3日間で多数の皆様にご来場いただき、研究者と熱心に意見交換する姿が見られました。
2014年2月18日
1月29日(水)には、nano tech 2014のカンファレンス・セミナーとして、東京ビッグサイト会議棟において「新規材料とナノテクノロジーを融合した基礎研究成果のICT実用化技術への展開と社会実装」をテーマとした「ナノICTシンポジウム2014」を開催しました。はじめに基調講演として、東京工業大学教授の細野秀雄氏に「未来を拓く材料イノベーション~透明酸化物エレクトロニクスの展望~」と題した講演をしていただきました。IGZO や鉄系超伝導体の発見は偶然の産物ではなく、酸化物の電子構造に関する深い洞察のもとになされたものであること、シリコンエレクトロニクスの限界が指摘される中、ポストシリコンに向けた新規材料研究の重要性など、今後の研究開発を進める上で大変示唆に富むものでした。引き続いて、酸化ガリウム、有機電気光学ポリマー、量子ドット光デバイスに関するNICTの研究開発とその実用化に向けた事例紹介の6件の講演が行われました。多数の方にご参加いただき、各講演に対して活発な質疑応答が行われました。
今後も展示会やシンポジウムを通じて、NICTのナノテクノロジー、バイオICTに関する研究成果に関する情報発信に努めるとともに、産学との連携を一層強めていきたいと考えています。