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ネットワークセキュリティ研究所の篠原直行研究員がドコモ・モバイル・サイエンス賞 先端技術部門 優秀賞を受賞

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2013年10月22日
篠原直行研究員
篠原 直行 研究員

2013年10月18日、NICT ネットワークセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室の篠原直行研究員が、ドコモ・モバイル・サイエンス賞 先端技術部門 優秀賞を受賞いたしました。

ドコモ・モバイル・サイエンス賞は、日本国内における移動通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、優れた研究成果・論文等の業績に対して贈呈される賞です。

今回、先端技術部門 優秀賞を受賞することになった業績は「秘匿データを利活用できる次世代暗号技術の実用化への道を拓く先駆的研究」で、篠原研究員がこれまで九州大学の高木剛教授、林卓也研究員、富士通研究所の下山武司主任研究員とともに進めてきた共同研究の成果です。

篠原研究員らの研究グループは、解読に数十万年かかると見積もられていた923 ビットの鍵長を持つペアリング暗号を、わずか148日で解読するという世界記録を樹立し、このデータをもとに今後20年安全に利用できるペアリング暗号の鍵長を算出することで、ペアリング暗号の実用化への道を拓きました。ペアリング暗号が実用化されれば、暗号化されたままのデータの検索が行えるなど、クラウド型情報サービスの安全性と利便性向上、サービスの多様化が期待されています。


ドコモ・モバイル・サイエンス賞 ホームページ 
http://www.mcfund.or.jp/docomo_science/

関連プレスリリース 「次世代暗号の解読で世界記録を達成 〜ペアリング暗号の安全性を確立し、次世代暗号の標準化に貢献〜」(2012年6月18日)
https://www.nict.go.jp/press/2012/06/18-2.html