本文へ
文字サイズ:小文字サイズ:標準文字サイズ:大
  • English Top

“NAB Show 2012”出展報告

  • 印刷
2012年4月24日

NICTは、NAB事務局からの招待を受け、“NAB ショー”(2012年4月16~19日、米国ラスベガスコンベンションセンターにて開催)に出展しました。将来技術に関する展示を行う「International Research Park」の一角にNICTブースを設置し、「200インチ裸眼立体表示技術」を中心とした先端的な研究開発に関する技術デモンストレーションを実施しました。NICTの技術の高さや来場者でにぎわうブースの模様は、米ABC系列でテレビ放映されるなど、大変好評をいただき、成功裏に終えることができました。

今年のNAB ショーには約10万人の来場者があり、そのうち延べ約7,000人にNICT ブースに来ていただきました。その中には、連邦通信委員会(FCC)議長のJulius Genachowski 氏、NAB 会長のGordon Smith 氏、IBC(International Broadcasting Convention)議長のPeter Owen 氏、映画監督のDouglas Trumbull 氏など、VIP の来訪もありました。

“NAB ショー” (2012年4月16~19日、米国ラスベガスコンベンションセンターにて開催)



今回、NICTは、広報部や北米連携センターを含むオールNICT体制で以下の4システムを出展し、来場者から好評の声をいただきました。

・200インチ裸眼立体表示技術(ユニバーサルコミュニケーション研究所)
200インチ裸眼立体映像システム

視域(立体映像が見える範囲)を画面幅とほぼ同じ4メートルまで拡大したフルスペックのシステムとして、初めて一般向けに公開しました。また、新たに開発した自動調整技術を初めて導入し、画面全体で高精度な画素調整を可能としたことにより、画面周辺の解像度が向上し、今までで最良の画質で立体映像の展示ができました。視点数の多さや、コンテンツとして使用した車体の内部を回り込んでみることができることなどに、来場者は一様に驚きの声を上げられるなど大好評でした。

・多感覚インタラクションシステム(ユニバーサルコミュニケーション研究所)
多感覚インタラクションシステム

立体映像、立体音響、力覚、嗅覚の4感覚提示を体験していただき、感動される方が多く、待ち行列ができる盛況でした。

・nicter/NIRVANA(ネットワークセキュリティ研究所)
nicter/NIRVANA

サイバー攻撃の状況をリアルタイムに表示するデモを行いました。直接放送に関わる技術ではないものの、近年インターネットを使った放送や素材伝送などが盛んになっていることから、ネットワークセキュリティの重要性について再認識していただく有意義な展示となりました。

・60GHz帯ミリ波無線LANシステム(ワイヤレスネットワーク研究所)
60GHz帯ミリ波無線LANシステム

家庭内のワイヤレス映像配信に非常に重要な技術であることから、熱心に質問をされるなど、盛況でした。

NABショーは、米国の地方ラジオ・民間テレビ局全体を統括する団体「全米放送事業者協会(The National Association of Broadcasters):NAB」が、毎年4月に開催する世界最大級の放送機器展覧会です。NABショー2012は、2012年4月16~19日に米国ラスベガスコンベンションセンターで開催されました。

・4月16日、米ABCテレビ系列(KTNV)

・多感覚インタラクション

・その他多数