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「Interop Tokyo 2014」展示詳細

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2014年6月3日

  展示題名 展示詳細
1 通信機能付き移動センサの遠隔制御を実現する通信技術HIMALIS HIMALISデモネットワークを構築し、Interop会場からNICT本部(小金井市)に設置したHIMALIS対応通信機能付き移動センサや移動中継器を遠隔制御するデモンストレーションを行います。また、HANA対応レイヤ3スイッチの展示を行います。

HIMALIS(Heterogeneity Inclusion and Mobility Adaptation through Locator ID Separation)とは、ネットワーク位置情報であるIPアドレス(ロケータ)と固有の識別子(ID)で端末を管理することで、安全に移動通信を継続する技術です。今回、さまざまな通信方式のネットワークに繋がる個々の端末およびセンサの接続、情報登録、情報検索におけるセキュリティをIDを用いた認証により確保し、センサを遠隔制御します。

  HANA(Hierarchical Automatic Number Allocation)とは、人手をかけずに、高い稼働率のネットワークを構築する技術で、6月3日の報道発表のとおりHANA技術を組み込んだレイヤ3スイッチの機能と用途を紹介しています。
2 ソーシャルICTと大規模オープンテストベッドJOSE NICTにおいて実施しているソーシャルICTに関連した様々な取り組みについて紹介するとともに、以下の展示・デモンストレーションを行います。

  • JOSEが提供する、
    • 各種の環境計測が可能な屋外センサ
    • 環境観測機能を持つスマートフォン
    • 移動しても継続して観測が可能な移動型環境センサ
    の展示。
  • JOSEが提供する河川モニタリング設備において、観測データ(水位、雨量)をリアルタイムに受信し、表示する様子をデモンストレーション。
  • JOSEが提供するセンサから突発的に生じたイベントを検知すると、その周辺で様々な影響を示すセンサデータを集中的に収集解析するアプリ専用ネットワークを自動的に構成する様子をデモンストレーション。
  • IEEE1888に準拠して動作するセンサネットワークへ接続された複数のセンサを対象に、観測データの検索・取得動作の様子をデモンストレーション。
  • OpenFlowネットワークに対する有無線統合仮想ネットワーク制御や、トラフィック量の変動に応じた基地局容量の動的制御等の検証が可能な、プログラマブルな仮想化対応WiFi基地局の展示。

JOSE(Japan-wide Orchestrated Smart/Sensor Environment)は、専有・カスタマイズが可能な大規模ネットワーク・サーバ設備、設置が容易な無線センサ設備および実環境のセンサデータを提供するオープンテストベッドです。
3 次世代SDNを目指すネットワーク仮想化基盤 以下の展示・デモンストレーションを行います。

  • 仮想化ノード(ディーププログラマビリティ機能により、従来のSDN/OpenFlowでは実現できない、ノード上での任意のデータ処理を実現)
  • トイブロックネットワーキング機能
  • 仮想化基盤間の連携機能
4 JGN-X/StarBED3の連携を実現する統合管理運用システム 先進的技術が大規模展開されたテストベッドJGN-XおよびStarBED3で展開を予定している統合的な管理運用システムおよびそれを用いたテストベッド間連携の仕組みについて紹介します。
5 高精度・高解像度計測 以下の展示を行います。

  • 仮想化ネットワークの高精度モニタによる可視化(VLAN上の映像データをモニタリングし、多地点でのリアルタイムトラヒックウェザーマップ表示により、仮想ネットワーク利用時のトラヒック状況を即座に把握)
  • over10G高速ネットワークモニタによるリアルタイム可視化(PC用の並列処理カードを用いて高速キャプチャ、解析およびリアルタイム可視化)
6 インタラクティブなネットワーク検証 大規模エミュレーション基盤StarBED3およびホームネットワーク高度実証実験施設iHouseを用いて構築したエミュレーション環境に対して操作を行えるインタラクティブなユーザインターフェースを来場者に提供し、来場者の操作が環境全体にどのように影響を及ぼすかを目視できるデモンストレーションを行います。
7 インシデント分析センターNICTER NICTER及びそのスピンアウト技術であるNIRVANAとDAEDALUSおよびNIRVANA改のデモンストレーション展示を行います。

  • NICTER(ニクター:Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response): サイバー攻撃観測・分析・対策システム
  • NIRVANA(ニルヴァーナ:NICTER Real-network Visual ANAlyzer): 大規模ネットワークの管理・運用を支援するための可視化システム
  • DAEDALUS(ダイダロス:Direct Alert Environment for Darknet And Livenet Unified Security): NICTERの大規模ダークネット観測網に基づく対サイバー攻撃アラートシステム
  • NIRVANA改(ニルヴァーナ・カイ): NIRVANAに各種分析エンジンを追加した対サイバー攻撃用NIRVANA
8 テレビ放送帯のホワイトスペースを利用した移動体通信システム ホワイトスペースと既に割り当てられている周波数の両方が利用でき、状況に応じた周波数選択が可能なLTE通信システムを展示します。
9 国際標準規格Wi-SUNの、無線機・プロファイル拡張技術 NICTが主導的に策定した国際無線通信規格Wi-SUNを実装した920MHz帯小型省電力無線機を展示し、SUN、無線センサネットワーク、HEMS(宅内エネルギー管理システム)用国際標準通信規格ECHONET Lite等の各種アプリケーションの実証デモンストレーションを行います。無線機についても、屋外設置型、USB端末等、複数の実装形態を展示します。
10 UWBと携帯端末を連携させた室内ナビゲーション IR-UWB(インパルス型超広帯域無線)を用いた屋内ナビゲーションシステムのデモンストレーションを行います。1つの移動機に対して固定機3台以上からの距離を得ることで、3点測位によって移動機の位置を特定します。GPSを利用できない屋内でも30cmの精度で測位とナビが可能です。移動機に現在地情報をリアルタイムに表示し、現実の空間を考慮したルートを算出、目的地までの距離と方向をナビゲーションします。視覚障がい者の方にも使いやすいよう、音声入力と音声読み上げ機能も備えています。
11 シート媒体通信とその応用技術 電気自動車などへの非接触給電に向けたシート通信媒体による高効率電力伝送およびシート通信媒体を介した生体センシング応用技術を、デモンストレーションを交えて紹介します。
電磁共鳴、電磁誘導型などの他の非接触給電方式と比べて安全性が高く、「置くだけで通信、置くだけで給電」を実現しています。

NICTのInterop Tokyo 2014出展についてのご案内は以下のWebページをご覧ください。