GCTCは、米国国立標準技術研究所(NIST)が主導する、IoT技術をスマートシティに展開することを目指したプログラムです。2013年に実施された「Smart America Challenge」を発展させる取組として、翌2014年から始まりました。
具体的な内容は、解決したい課題を抱える自治体、研究開発をする大学、技術の実展開を目指す企業がチーム(アクションクラスター)を作って課題解決に取り組むとともに、その取組を共有するというものです。
GCTCでは、毎年「GCTC EXPO」と呼ばれるイベントを開催し、米国連邦政府関係者や全米及び海外の自治体高官による発表、各アクションクラスターの進捗状況の発表が行われるほか、各アクションクラスターの取組についてブースの展示が行われます。
今年のEXPOに参加したアクションクラスター数は約120、また約1300名が参加者登録し、海外からは日本をはじめ、フィンランド、フランス、アイルランド、イタリア、韓国、ナイジェリア、ポルトガル、台湾、英国が参加しました。
なお、このエキスポの2日目には、主催者であるNISTから、2017年秋以降のGCTCの新たな取組として、サイバーセキュリティ上の課題に焦点を当てる「GCTC-SC3(Smart and Secure Cities and Communities Challenge)」を国土安全保障省(DHS)と共同で実施することが発表されました。