NICTは、情報通信分野における公的研究機関として、先端の研究開発や基盤技術の研究を行い、その成果を社会に還元しています。総合職(事務系)はこれらを支援的立場から推進する役割を担っています。研究の拠点での事務系業務といってもイメージが湧かないかもしれませんが、総務、財務、企画、産学連携、国際、社会還元、産業振興、広報等、公務員に近いものがあると考えてよいと思います。
私の所属している総務グループでは、起案文書の審査、規程類の改正支援、情報公開、会議室管理、外部からの研究者用の施設の管理、機構全体や部内の庶務等を行っています。担当業務の中でも、起案文書の審査は地味ながらも重要なものだと感じています。全部署から回付される文書の体裁や内容をチェックするのは大変な時もありますが、NICTで行われている様々な研究や他部署の業務を具体的に知る機会の一つでもあり、勉強になっています。
職場は、雰囲気も穏やかで、わからないことだらけの新人の私に上司や先輩が丁寧に教えてくださり、一つ一つ着実に仕事を覚えていける環境です。また、採用前はほとんど男性ばかり勤務しているだろうと思っていましたが、実際は女性も多くいらっしゃいます。社会や生活をよりよくする研究を支える仕事に興味がある方、このページを読んでほんの少しでも気になった方は、NICTを就職先の候補として検討してみてください。
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NICTで働き2年が経ちましたが、一人前の職員になるべく、まだまだ勉強する日々です。研究機関の事務方の仕事といってもイメージが湧かない方もいると思います。ここでは、私が所属する広報部についてご紹介できたらと思います。
広報部の重要な役割は、研究成果を適切なタイミングと見せ方で世の中にアピールすることです。中でも報道発表は、組織の公式な発表となるので非常に重要です。研究者と共に、分かり易く見やすい原稿を作り、報道発表を行います。地道な作業ですが、これが取材、新聞掲載、TV放映などへとつながっていきます。
また、イベント開催や展示会サポートも広報の仕事です。施設一般公開であるNICTオープンハウスの企画運営、幕張メッセや東京ビッグサイトで行われる展示会への参加などを行っています。その他にも、出版やWeb媒体を使った広報があり、外部向けの広報誌や年報の発行、Webサイトの構築運用を行っています。
NICTには、一般の方々を対象に最新の情報通信の研究成果を展示した展示室があり、この運営も行っています。展示物のメンテナンスやポップ作成、受付、お客様への説明などを行います。また、毎週水曜日には定期見学ツアーがあり、説明員として主要な施設へお客様をお連れします。
簡単にですが、以上が広報の主な仕事です。理系の人じゃないとダメかと聞かれることがありますが、そんなことはありません。私は文系です。難しくても興味深い最新の研究に触れられることを楽しみながら仕事をしています。 NICTに興味を持っていただいた方の参考になれば幸いです。ぜひ展示室にも見学に来てください。【展示室のご案内】
NICTは、ネットワーク基盤技術、ユニバーサルコミュニケーション基盤技術、未来ICT基盤技術、電磁波センシング基盤技術の研究開発を行う機構です。その中で、私たち総合職(事務系)職員は、研究者がより良い環境で研究活動や研究成果の社会還元を行えるようサポートしていく業務を行っています。NICTでは最先端の研究を行っていますので、テレビや新聞で取り上げられることが多々あります。そのときには、自分が行っている業務が研究成果の社会還元の一助になっていると実感し、やりがいを感じることができます。
私が所属している人事グループは、人事管理に関することや表彰に関することなど、広範囲に及ぶ業務を行っています。その中で私が担当している主な業務は、有期雇用職員(雇用期間の定めがある職員)の採用、退職及び室内庶務です。若いうちから組織運営の上で、非常に重要な業務を担当し、法律の知識も必要とすることもありますが、周りの先輩や上司を頼れば優しく指導していただけるので、和やかな雰囲気の中で楽しく働くことができています。
また、スポーツ等を通じて様々な部署の方との交流の場が用意されていることも、和やかな雰囲気の要因となっています。私はNICTサッカー部に所属しています。経験者も未経験者も混ざって、球を追いかけることで運動不足やストレスを解消しています。
日常生活から地球規模までの広範囲に及ぶ最先端研究を行っているNICT。興味を持たれた方はぜひ官庁訪問時の選択肢に加えてみてください。
NICTで働き始めてから、平成27年4月で10年が経ちました。10年間の勤務内容をお伝えする事で、少しでもイメージをつかんでもらえればと思います。
庶務業務をしていました。小金井近隣への広報活動にも、ほんの少し携わっており、日本標準時の勉強会に随行したり、小金井市役所へ行ったりしました。
○2年目
特許権を取得する業務に携わっていました。研究者の研究成果を扱うことから、やりがいがあります。また、研究開発により発明された技術をどのように社会に普及させていくのが良いのかを考えさせられました。
○3年目~5年目
NICTの予算を扱う部署にいました。外から入ってくる様々な財源(予算)が、NICT内でどのように配られるのかを見ることができます。
○6~8年目
総務省に出向していました。国有財産を扱う部署と、研究推進室という部署にいました。NICTは総務省所管法人のため、総務省在籍時の仕事は、NICTに関係あるものが多かったように思います。現在、NICTの総合職(事務系)からは、2名が総務省に出向しています。
○9年目~
私は、現在、研究機器の購入契約や役務契約をする部署にいます。繁忙期は仕事量が多いですが、お休みを気軽に取ることができます。今年の夏は、お休みをもらって山登り(泊まり)を何度かしたいと思っているところです。
最後に NICTの歴史は古く、敷地内には、原生林も残るような、環境の良い職場です。また、職員は、良識的な人が多いと思います。「先輩からのメッセージ」をご覧いただき、もし将来の進路を模索するみなさんの助けになるのであれば幸いです。
私は現在総務部人事室人事グループに所属しています。人事グループでは職員の採用、退職、表彰といった人事全般の業務を行っています。人事を取り扱うということで、なかなか大変な部署ではあります。ただ、その中で採用が決まって喜ばれる方や、表彰の受賞が決まり喜ばれる方、そんな方々を見てこちらも嬉しい気持ちになれる部署でもあります。
NICT(情報通信研究機構)は、正直決してメジャーな組織ではないと思います。ただ、一度施設を訪れていただければ、「メジャーな組織ではないが、なんだかすごいところ」だと認識いただけると思います。このような環境の中で仕事が出来るのも醍醐味のひとつです。
私は地方拠点である鹿島宇宙技術センターに勤務していたことがあり、ここでは日本で3番目に大きいパラボラアンテナの間近で働くという貴重な体験をしました。(鹿島センターにはその他大小のパラボラアンテナが点在し、「パラボラアンテナファン」にはたまらない環境のようです)また、その業界ではトップレベルの研究者と、身近に接するという貴重な経験も出来ます。(サークルなど、業務外で接する機会も多くあります)
私たち総合職の職員はその研究者をサポートしていくわけですが、私たちの業務は間接的に研究成果に反映され、その成果が何れ私たちの生活に係わってきます。場合によっては直接的に研究成果として目に見えることもあり、やりがいを感じるところでもあります。
当研究機構は展示室が常設されている拠点もありますので、まずは一度見学にお越しいただき「すごいところ」を是非とも感じとっていただければと思います。