「Beyond 5G研究開発促進事業（電波有効利用型）」に係る令和4年度新規委託研究の公募（第2回）の結果

（上記、研究開発項目1から研究開発項目3への提案1件を採択）

■提案課題：高度RAN基盤の実現に寄与するOpen RAN向けの高信頼化・インテリジェント化・省エネ化に関する拡張技術の研究開発

提案者：楽天モバイル株式会社（代表提案者）
株式会社ＮＴＴドコモ

概要：Open RAN（Radio Access Network）基盤のRIC（RAN Intelligent Controller）に関して、異なるベンダー間の基地局装置を連動させるためのセキュリティの強化技術、異なるベンダーの仮想化基地局装置を複数ベンダーが提供するRICアプリケーションにより制御を可能にする技術、RICを利用した基地局の省電力化を実現する技術を研究開発することで、サービス事業者としては迅速な基地局の展開が可能となり、電波の有効利用とユーザーに対し、より高速・安全・高信頼のサービスが提供可能となると期待される。

（上記、研究開発項目1及び研究開発項目3への提案1件と、研究開発項目2への提案1件をそれぞれ採択）
（研究開発項目1及び研究開発項目3への提案）

■提案課題：Beyond 5G 宇宙ネットワーク向けQ/V帯高機能デジタルビームフォーミング（DBF）送受信システム技術およびW帯衛星搭載機器基盤技術の研究開発

提案者：国立大学法人東北大学（代表提案者）
三菱電機株式会社
株式会社Ｓｐａｃｅ　Ｃｏｍｐａｓｓ
スカパーＪＳＡＴ株式会社
国立大学法人鳥取大学
国立大学法人広島大学
独立行政法人国立高等専門学校機構　富山高等専門学校
国立大学法人東海国立大学機構　名古屋大学
国立大学法人北海道大学
大熊ダイヤモンドデバイス株式会社

概要：衛星通信の未利用周波数帯であるQ/V帯について、デジタルビームフォーミング実現に不可欠なデジタル信号処理技術や送受信機構成の検討、RF送受信モジュール等の開発・評価及びシステム全体検討を行い、周波数利用効率向上や、柔軟かつ機動性ある形での超高速大容量通信の実現を目指す。また、W帯については、提案者らが考案の独自のデバイス構造と設計手法を応用し、W帯高性能パワーアンプMMICを開発する。通常W帯で用いられている単位ゲート幅よりも広いゲート幅、また長いゲート長のトランジスタを用いても十分な利得を確保出来ると考えられることより、高電力、高効率動作に加え、耐放射線性能の向上を目指す。

（研究開発項目2への提案）

■提案課題：Q/V帯における高性能送受信機器技術とその適用

提案者：ＮＥＣスペーステクノロジー株式会社（代表提案者）
株式会社Ｓｐａｃｅ　Ｃｏｍｐａｓｓ
スカパーＪＳＡＴ株式会社

概要：Beyond 5G時代において必要とされる多種多様な通信を実現するために、地上系ネットワークと衛星等を活用した宇宙ネットワークがシームレスに接続されたシステムを実現することを目指す。また、周波数資源枯渇が懸念されている既存周波数帯を避けて未利用周波数領域を活用する技術を確立するために、Q帯、V帯における衛星搭載用高性能送受信機器技術の研究開発を行い、通信システムの観点から検討・評価を行う。