「けいはんなアイデアソン2022」の結果報告
2022年11月30日
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、「けいはんなR&Dフェア2022」(10月6日(木)~7日(金)開催)の併設イベントとして、奈良高校 SSH事業の連携校の生徒が各校と交流を図りつつ、XR技術、多言語音声翻訳技術などの最先端技術に対する理解を深めていただくことを目的とした「けいはんなアイデアソン2022」を11月12日(土)に開催しましたので、その結果をお知らせします。
概要
本アイデアソンは、2021年に実施した「多言語音声翻訳ハッカソン」に対して、発想力を競い合うイベントという位置づけとして、中高生を対象として実施しました。今回は「良いアイデア」を生むための「良い問い」の創出を競い合うイベントとしました。アイデアソンのファシリテータ(司会)は、HackCampの小松様、植田様にご担当いただき、2教室に分かれて、7校10チーム35名(内1チームは中学生、1名欠席)が参加いたしました。4人の第一線の研究者の方に講師をお願いして、それぞれご自身の研究をもとにしたテーマを設定していただき、当日、各講師の方々から、事前にそのテーマを選んだチームに対してインプットレクチャーをして頂くことにより、参加者の方々には生の最先端技術に触れていただきました。

図1.参加校のテーマ割振り

図2.ファシリテータからの全体説明

図3.講師によるインプットレクチャー
次に、テーマに関して各チームメンバーができるだけ多くの問いを創出した後に、チーム内で議論を重ねて集約し、チームとして最終的に最も重要と判断した3つの問いをまとめ上げて皆の前で発表し、各講師から講評をいただくという形で実施しました。2時間という限られた時間の中でしたが、各チームとも活発な討議が行われ、講師の方の熱意溢れる説明に聞き入っている姿が見られました。講師の方からは、若い人の自由な発想に自身もいろいろ触発されたとの講評がありました。

図4.各チームでの問い出し

図5.アイデアシート記入例(問いの集約)
発表会の結果
それぞれのテーマについて下記の4つの賞を設定し、テーマ毎に講師の所属機関名を冠した賞が各チームに与えられました。表彰式は午後からのSSHサイエンスフェスティバルのポスター発表の終了後に行われ、ユニバーサルコミュニケーション研究所総合企画室香山室長から各賞の発表がありました。表彰状と賞品は後日、各校に送付される予定です。
| 探Q賞 | 問題解決に寄与する良いアイデアや仮説が盛り込まれている。 |
|---|---|
| ワクワQ賞 | 問いを見てワクワクする、人を巻き込むような問い。 |
| HacQ賞 | ハッとさせられる問い、新たな気づきを得られる問い。 |
| DrastiQ賞 | 議論を呼ぶ問い、つい考えたくなってしまうような問い。 |
| 賞名 | 学校名(チーム名) | 賞の対象となった問い |
|---|---|---|
| NICT DrastiQ賞 | 京都府立南陽高等学校 | アバターはそもそも社会に浸透するのか。 |
| NICT HacQ賞 | 奈良県立奈良高等学校 (SSPチームA) |
アバターを使うとき、使わないときの判断は正しくできるのか。 |
| BRICK’s HacQ賞 | 京都府立桃山高等学校 | あるコミュニティ特有の言語を翻訳機でデータを収集し、分析することによって翻訳できるようにならないか。 |
| BRICK’s HacQ賞 | 奈良県立西和清陵高等学校 | 男女音声識別は必要か。 |
| NAIST ワクワQ賞 | 京都府立嵯峨野高等学校) (Aチーム) |
食べる以外にも使える発酵食品は新しいと言えるか(アロマ的なもの)。 |
| NAIST DrastiQ賞 | 京都府立嵯峨野高等学校) (Bチーム) |
遺伝子組み換え食品はもとの食品といえるのか。 |
| NAIST HacQ賞 | 奈良女子大学付属中等教育学校 | 2種類以上の菌をブレンドするなどして効果アップにつなげられないか。 |
| NAIST 探Q賞 | 奈良県立奈良高等学校 (生物チーム) |
発酵食品の成分の中でも治療に役立つ成分だけを取り出してそれを人体に投与して病気などを治すことができるのか。 |
| 理研 探Q賞 | 奈良県立奈良高等学校 (SSPチームB) |
父と同じ役割のロボットは父となりうるか。 |
| 理研 DrastiQ賞 | 奈良県立郡山高等学校 | そもそもどうしてロボットと暮らす必要があるのか。 |

図6.アイデアソンの閉会式

図7.表彰式
本件に関する問い合わせ先
ユニバーサルコミュニケーション研究所 総合企画室
室長 香山 健太郎E-mail: ideathon2022
khn.nict.go.jp
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