本文へ
文字サイズ:小文字サイズ:標準文字サイズ:大
  • English Top

講演会(入場無料・事前申し込み不要)

  • 印刷

オープニングセレモニー 11月27日(木)10:00-11:30

●主催者挨拶  NICTオープンハウス2014の開催にあたって 
        理事長 坂内 正夫
 

特別講演

   人間の脳や筋肉のゆらぎシステムから生まれる未来社会
        脳情報通信融合研究センター長 柳田 敏雄
21世紀を人間が快適で住みやすい時代とするためには、ますます複雑化する社会の中で、革新的な省エネルギー装置や質の高いコミュニケーション技術を生み出さなければなりません。そのためには、これまでの技術の改良ではなく、新しい原理にもとづくイノベーションを起こす必要があります。このためのヒントが、脳や筋肉などの生き物のシステムの中にあることが分かってきました。脳はわずか1ワットで巨大なコンピューターでも解けない問題に答えを出します。筋肉は、熱ゆらぎを利用して高いエネルギー効率で運動することができます。このしくみを科学的に明らかにして産業に応用し、持続可能な未来社会を実現することを目指した研究を紹介します。
 

11月27日(木)13:00-17:00 会場:4号館2階 大会議室

13:00-14:00
ユーザー目線でICTの新たな地平を拓くソーシャルICT

富田 二三彦 理事
ワイヤレスネットワーク研究所 児島 史秀 研究マネージャー(Wi-SUN紹介)
私たちの生活はさまざまな産業や行政活動によって支えられ、そのような幅広い分野に基盤的な技術として情報通信技術(ICT)が浸透しつつあります。ICTの急速な発展により社会生活の質が向上しつつありますが、安全から更に安心を得ていくためには、より一層の研究開発と、その成果を活用した新しい社会への取り組みが必要です。そこで、NICTは「ソーシャルICT」に関する実証的な研究開発を推進し、公共的な社会生活の視点からよりスマートなコミュニケーション社会をめざします。
14:00-15:00
ビッグデータ利活用に向けた暗号技術の展望

~自動車関連のビッグデータ利活用におけるセキュリティ・プライバシ保護技術~
ネットワークセキュリティ研究所 盛合 志帆 室長
野島 良 主任研究員
近年、自動車とICT(情報通信技術)の連携が急速に進んでいます。自動車がネットワークにつながり、これまでよりはるかに多くの情報(ビッグデータ)が活用されることにより、新しいサービスが享受できると期待される一方、セキュリティやプライバシ漏洩対策が課題となります。本講演では、このようなサービスを安心・安全に利用するための研究開発の取り組みについて紹介します。
15:00-16:00
多言語音声翻訳システムのオリンピックに向けた社会実装

~グローバルコミュニケーション計画~
ユニバーサルコミュニケーション研究所 隅田 英一郎 副所長
日本語はコミュニケーションを妨げる壁である。その解消のため自動翻訳技術の貢献が期待される中、多言語音声翻訳システムをオールジャパンで社会実装する計画を総務省が提唱しました。自動翻訳技術が変わり翻訳精度が大幅に改善したことから、この国策が導かれた。最新技術の到達点と展望を紹介します。
16:00-17:00
ネットワークサービスによるイノベーションを加速する新世代ネットワーク

ネットワーク研究本部 西永 望 室長
インターネットは私たちの日々の暮らしを支える電気やガスと同じように重要な社会基盤です。電気の安定性や、水道の安全性が向上してきたようにインターネットも私たちの新しい要求に応えるように変わってきました。今日の発表では、私たちの生活を豊かにするためにさらに必要な新しいインターネットのための技術について、ネットワークサービスの観点からご紹介致します。



11月28日(金)10:00-16:00 会場:4号館2階 大会議室

10:00-11:00
生物のからくりに学ぶ情報通信技術
未来ICT研究所 小嶋 寛明 室長
生物は限られたリソースを有効に使い、周囲の状況を的確に認識して行動を決める優れた能力を持っています。そこには、低エネルギー消費、低環境負荷、人の感覚に矛盾しない情報のやり取り等、未来の情報通信技術に有用な種が多く存在しています。今回は、情報を検出する生体の機能を部品(分子・細胞)レベルから再構築し、からくりを理解して活用するための研究の取り組みについてご紹介します。
11:00-12:00
航空機の安全運航に役立つ宇宙天気予報
電磁波計測研究所 陣 英克 主任研究員
情報通信技術が私たちの生活に浸透し、技術がさらに高度化していくと、新たな自然の脅威として地球の周りの宇宙の変動が起こすリスクも増加します。本講演では、宇宙の変動と私たちの社会との関わりを紹介し、そのリスクをいち早く精確に察知することを目指す「宇宙天気予報」の研究を紹介します。
13:00-14:00
光ネットワークを1000倍速く
光ネットワーク研究所 宮崎 哲弥 所長
今よりも1000倍も速いネットワークなんて本当に必要?と思われるかもしれません。しかし、光ファイバ通信が実用化されて以来この30年間で、流通される情報量(トラヒック)は爆発的に増大し、約100万倍(10^6)です。さらに増え続けるトラヒックに対応するために、1000倍速い光ネットワークをめざし、NICTで進めている世界最先端の光ネットワーク研究成果を紹介します。
14:00-15:00
ネイマールに学ぶ、身体を動かす脳の仕組み
脳情報通信融合研究センター 内藤 栄一 研究マネージャー
脳は、運動の機能的マップを拡大して運動を習得し、これを縮小することで運動を効率化します。この事実を、ネイマールの脳活動、子供の脳機能発達および損傷脳からの機能回復などを例にとり、わかりやすく解説します。さらに、このような脳の可塑性を活かすことで実現できる、運動機能向上法や効果的なリハビリテーション法についてもお話します。
15:00-16:00
未来社会のために宇宙通信の限界を突破
ワイヤレスネットワーク研究所 豊嶋 守生 室長
私たちは普段当たり前のようにインターネットで衛星画像を使った地図検索やナビアプリを使うようになってきました。衛星画像は、今後さらに高解像度になり、リアルタイムで観測・監視するようになるとさらに大量の観測データを地上に伝送しなければなりません。近い将来、今までには達成できないような超大容量な衛星通信が必要となってきます。NICTでは、このような未来社会を見据え、宇宙通信においてRF通信から光通信へ発展させることで、これまでの限界を突破していきたいと考えています。

当ホームページの内容につきましては、最新情報を順次更新してまいります。
【2014年11月12日更新】