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Mach-Zender(MZ)変調器を用いた高安定周波数コム

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概要

光周波数コムは分光計測や周波数標準など、広い分野への応用が期待されることから、非常に注目されています。 本研究は、変調器ベース光コム発生技術が持つ高精度・高安定性を利用し、テラヘルツ帯への応用を目的としています。現在、高速無線通信や周波数標準技術に向けた研究を進めています。
 図
1は本研究で用いているマッハツェンダ変調器(MZM)型超平坦光コム発生器(MZ-FCG)の原理を示しています。 MZMの各アームに高周波(RF)信号を特別な条件で入力すると、それぞれのアームで発生した光コムが強度のアンバランスを補い合うことにより、平坦性の高い光コム信号が発生されます。
 
MZ-FCGで発生された光コム信号は、光パルスを発生するのに適しています。 図2MZ-FCGを用いた広帯域コム/超短パルス光源の構成を示しています。 MZ-FCGにより発生された光コム信号を標準的なシングルモード光ファイバ(SMF)に入力することにより、ピコ秒オーダの光パルスが発生されます。 さらに、分散フラット・分散減少ファイバ(DF-DDF)に入力することにより、フェムト秒オーダの光パルスを発せできます。このとき光パルスが持つスペクトル成分は、20THzに及びます。



図1:MZM型超平坦光コム発生の原理図




図2:広帯域コム/超短パルス光源の構成