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非線形光学結晶による広帯域THz波長変換

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概要

非線形光学効果の差周波発生(Difference Frequency Generation; DFG)を利用して通信波長帯の光波から波長変換によりテラヘルツ波を発生するデバイスの研究をおこなっています。非線形を効率よく起こすためには、1)非線形定数が大きい、2)励起光の光密度が高い、3)位相整合をとる事が重要です。 これらの条件を満たす材料として、 LiNbO3の自発分極を周期的に反転したPPLN(Periodically Poled LiNbO3)があります。 LiNbO3は非線形定数が大きく、低損失の導波路を形成できるため光パワー密度を高くすることができます。 また、周期的に分極を反転することにより擬似位相整合(Quasi-Phase Matching; QPM)をとる事ができ、高効率テラヘルツ波発生デバイスとして期待されます。

図1:非線形光学結晶によるテラヘルツ波発生デバイス