NICTと2027年国際園芸博覧会協会、サイバー攻撃の観測・対処に関する連携協定を締結
〜「GREEN×EXPO 2027」の安全・安心な開催をサイバーセキュリティの面から支援〜
2026年7月31日
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 大野 英男)は、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会(GREEN×EXPO協会、会長: 筒井 義信)と2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の安全かつ安定的な運営に向け、サイバー攻撃の観測・対処に関する連携協定を締結しました。
概要
国内外から注目を集める大規模な国際イベントでは、公式Webサイトや関係システム、通信インフラなどを狙ったサイバー攻撃により、来場予定者や関係者への情報提供、円滑な運営、イベント全体の信頼性に影響を及ぼす可能性があります。とりわけDDoS攻撃は、短期間に大量の通信を発生させることでサービスの正常な提供を妨げる攻撃であり、その兆候や発生状況を継続的に観測し、早期に把握することが重要です。
NICTは、GREEN×EXPO協会とサイバー攻撃の観測・対処に関する連携協定を締結し、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の円滑な運営を技術面から支援します。本協定に基づき、NICTはサイバーセキュリティ研究所が研究開発・運用する大規模サイバー攻撃観測基盤「NICTER」やDRDoSハニーポット等を活用し、サイバー攻撃の観測、脅威情報の把握、技術的な調査・解析支援等を通じて、安全・安心な開催の実現に貢献します。
主な連携内容は以下のとおりです。
- NICTERやDRDoSハニーポットなどの観測基盤を活用したサイバー攻撃の監視
- GREEN×EXPO協会に関連するサイバー攻撃や脅威情報の把握及び注意喚起情報の提供
- サイバー攻撃や情報セキュリティインシデント発生時の技術的な調査・解析支援
- 観測・分析から得られた知見の共有を通じたサイバーセキュリティ対策の強化
各者コメント
■ 国立研究開発法人情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所長 井上 大介
2027年国際園芸博覧会は、多くの来場者や関係者が参加する国際的なイベントであり、その安全・安心な運営にはサイバーセキュリティの確保が不可欠です。NICTは、長年にわたり研究開発・運用してきた大規模サイバー攻撃観測基盤や脅威分析技術を活用し、GREEN×EXPO協会との連携を通じてサイバー攻撃の早期把握と迅速な対応を支援するとともに、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の安全な開催に貢献してまいります。
■ 公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会 事務総長 河村 正人
2027年国際園芸博覧会は国家的な大規模イベントであり、それを成功させるためには、サイバー空間の安全・安心を確保することが重要な課題と考えています。特に最近のサイバー攻撃の状況を踏まえれば、情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関である国立研究開発法人情報通信研究機構の協力を得られたことは大変心強いことです。安心して来場いただけるようにサイバーセキュリティ対策に取り組んでまいります。
各者概要
■ 国立研究開発法人情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所
NICTは、情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関です。
サイバーセキュリティ研究所では、サイバー攻撃の観測・分析、防御技術、脅威インテリジェンスなどに関する研究開発を推進しています。当研究所が研究開発・運用する大規模サイバー攻撃観測基盤「NICTER」や各種観測・分析基盤を活用し、国内外のサイバー脅威の実態把握や早期検知に取り組むとともに、研究成果の社会実装を通じて我が国のサイバーセキュリティの向上に貢献しています。また、これまでに、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC、現・国家サイバー統括室(NCO))と連携した東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会や、政府関係機関と連携した2025年大阪・関西万博におけるサイバー攻撃の観測・分析を実施するなど、大規模国際イベントの安全・安心な運営を技術面から支援してきました。
■ 公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会
GREEN×EXPO協会は、2027年に神奈川県横浜市で開催される「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」の準備及び開催運営を担う法人です。「幸せを創る明日の風景」をテーマに、花・緑・農を通じて持続可能な地域・経済の創造や幸福感の深まる社会の実現を目指し、国や地方自治体、企業、関係機関等と連携しながら博覧会の開催準備を進めています。
用語解説
大規模サイバー攻撃観測基盤「NICTER」 NICTER(Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response)は、NICTが研究開発している、コンピュータネットワーク上で発生する様々な情報セキュリティ上の脅威を広域で迅速に把握し、有効な対策を導出するための複合的なシステムである。サイバー攻撃の観測やマルウェアの収集などによって得られた情報を相関分析し、その原因を究明する機能を持つ。 元の記事へ

図 NICTER Atlasによるダークネットで観測された通信の可視化
DRDoSハニーポット DRDoS攻撃(Distributed Reflection Denial-of-Service Attack)とは、インターネット上のDNSやNTPなどのリフレクション(反射)可能なサーバを悪用し、攻撃対象に大量の応答パケットを送信させることで、ネットワーク帯域を圧迫するDDoS攻撃の一種である。DRDoSハニーポットとは、このような攻撃を観測するために、リフレクションサーバを模擬して構築された観測システムを指す。 元の記事へ
本件に関する問合せ先
サイバーセキュリティ研究所
サイバー脅威分析室
E-mail: cto
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ml.nict.go.jp広報(取材受付)
広報部 報道室
E-mail: publicity
nict.go.jp
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