• facebook
  • x
  • instagram
  • youtube

「脳情報通信に関する国際共同研究開発(第9回)」を開始

2026年11月2日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 大野 英男)は、米国国立科学財団(NSF: National Science Foundation)との包括的協力覚書(MOU)に基づき、日米共同の提案を募集した「脳情報通信に関する国際共同研究開発(第9回)」について、下記のとおり受託者を決定し、研究開発を開始しました。

記

1. 研究開発課題に対する提案課題と受託者

〇
国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第9回)(課題番号245)(2件を採択)
(Collaborative Research in Computational Neuroscience(CRCNS)- Innovative Approaches to Science and Engineering Research on Brain Function -)

(1)
提案課題:頭足類・非ヒト霊長類・人工ニューラルネットワークにおける視覚質感表現
Texture encoding in cephalopod, non-human primate and deep neural networks
受託者:
学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(代表研究者)
米国側共同研究者:
ワシントン大学
概要:
頭足類、非ヒト霊長類(NHP)、および人工ニューラルネットワーク(ANN)の三つの系を比較することで、視覚テクスチャの神経符号化過程を解明することを目的とする。形・運動・色の神経基盤は広く研究されてきた一方で、テクスチャの符号化と知覚は、光景認識やカモフラージュにとって重要であるにもかかわらず、十分に理解されていない。日米の共同研究として、(1) テクスチャ処理に関与する頭足類の脳領域を同定すること、(2) 頭足類および霊長類の視覚処理階層の各段階でテクスチャ符号化を説明する画像統計的特徴を特定すること、(3) 生物および人工の系において形状選択性とテクスチャ選択性がどのように生起・分化・再統合するかをマッピングし、形状処理とテクスチャ処理の関係を定義すること、の三点を主要目標とする。最終的には、テクスチャ表現の基本原理を明らかにし、種や計算アーキテクチャを超えて、視覚処理全体で形状情報とテクスチャ情報がどのように統合されるかを説明するモデルを構築する。

(2)
提案課題:生物学的に詳細な神経回路のシミュレーション技術・トレーニング手法の提供とマウス視床皮質系全体への適用
Sharing of methods for simulating and training bio-realistic brain circuits with applications to the whole mouse thalamocortical system
受託者:
国立大学法人電気通信大学(代表研究者)
米国側共同研究者:
アレン研究所
概要:
生物学的に詳細な全脳規模の神経回路モデルを構築するための、効率的なシミュレーション技術とトレーニング(最適化)手法を提供する。神経回路シミュレータNeuliteを次世代スーパーコンピュータ(スパコン)向けに高度化し、また勾配降下法を用いた大規模モデルのトレーニング手法を確立する。これらをオープンデータに適用し、マウス視床皮質系全体のモデルを構築・公開する。オープンデータの利活用と成果物(ソフトウェア・手法・モデル)の共有を通して、神経科学、人工知能(AI)、高性能計算(HPC)を融合して脳機能の理解を深めることに寄与し、脳疾患の解明、人材育成、オープンサイエンスの推進にも広く取り組む。

2. 公募の概要

本課題については、2025年8月19日から同年11月14日まで公募を行いました。
公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

オープンイノベーション推進本部
FAユニット 委託事業推進室公募担当

Tel: 042-327-6011
E-mail: info-itakuアットマークml.nict.go.jp