革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業 予備調査の実施

2023年4月27日

国立研究開発法人情報通信研究機構

1 基金事業の概要

(1) 革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業について

Beyond 5G(6G)は、次世代の基幹的な情報通信インフラとして、あらゆる産業や社会活動の基盤となり、国境を越えて活用されていくことが見込まれています。国の情報通信審議会「Beyond 5Gに向けた情報通信技術戦略の在り方」中間答申(2022年6月)(以下「Beyond 5G中間答申」という。)等を踏まえ、Beyond 5G(6G)の実現及び我が国の国際競争力の強化等に向けて、複数年度に渡って安定的・効率的な研究開発支援を可能とするため、本年3月、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。)に情報通信研究開発基金が造成されました。
同基金により実施する革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業は、我が国が強みを有する技術分野を中心として、社会実装・海外展開を目指した研究開発を主たる支援対象としています。
※「Beyond 5Gに向けた情報通信技術戦略の在り方」中間答申(2022年6月30日 情報通信審議会)

(2) 「社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」について

本基金事業で実施する「社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」では、我が国が強みを有する技術分野を中心として、社会実装・海外展開に向け、一定期間内にTechnology Readiness Level (TRL)を一定水準に到達させることを目指す研究開発プロジェクトを対象に支援することとしており、プロジェクトの実施に当たり、従来事業における技術面を中心とした評価に加え、社会実装・海外展開を見据えた市場や経営・ビジネスの観点など事業面からの評価を行います。評価は、国の情報通信審議会(情報通信技術分科会 技術戦略委員会)に設置された革新的情報通信技術プロジェクトWGにおいてとりまとめられた、事業面から見た評価等※に基づき実施します。
※「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業に係る事業面からの適切な評価の在り方等について」(2023年3月10日 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会 革新的情報通信技術プロジェクトWG)
※「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))>基金事業 基金運用方針」(2023年3月24日 総務省)

2 予備調査について

社会実装・海外展開志向型戦略的プログラムに係る提案公募に先立ち、予備調査を実施します。予備調査は、研究開発プロジェクトの実施者が社会実装や海外展開に向けた戦略と覚悟をもって取り組む案件の有無及びその概要や予算規模等について事前に調査・把握することを通じて、支援対象とする技術分野、プロジェクト毎の予算規模、支援件数等の検討の参考とすることを目的としています。また、今回の予備調査を通じて、提案公募を実施する際の採択評価において事業面の評価をより効果的・効率的に実施するため、提案いただく項目や内容等について精査し、必要に応じて提案書様式の改善にも活用する予定です。

予備調査の対象とする技術分野

Beyond 5G中間答申で示された以下の3つの重点プログラム
① オール光ネットワーク関連技術
② 非地上系ネットワーク関連技術
③ セキュアな仮想化・統合ネットワーク関連技術

調査方法

様式の項目に従って、現時点で記載できる範囲で結構ですので、できる限り具体的に記入の上、ご提案ください。
提案の一部または全部について、NICTの設置する外部評価委員会により、代表提案者及び共同提案者に対する個別ヒアリングの実施を予定しています。ヒアリングは1件1.5時間程度を予定しています。主に提案書概要に基づき提案の概要を説明いただきます。

予備調査に関する説明、提案書様式

本お知らせに添付の予備調査に関する資料をご覧ください。提案書様式はMicrosoft Word及びMicrosoft PowerPoint形式で提供しています。
<提出いただく項目>
 ●概要
  ・ 提案課題、要旨、目的、野心的な目標、助成による具体的な効果
 ●市場分析
  ・ 商材、商材ごとの市場分析、市場規模やその成長性、時期、想定する顧客、展開可能性、収益性
 ●事業計画
  ・ 事業内容、競争力・優位性、ビジネスモデル、知財・標準化戦略、経営コミットメント、組織内外の推進体制、事業計画
 ●研究開発計画
  ・ 研究開発概要、目的、背景、体制、分担、研究開発目標及び内容、実施計画
 ●政府の取組との関連性

本予備調査を踏まえ、NICTにおいて社会実装・海外展開志向型戦略的プログラムの公募対象の特定等を行い、その後、提案公募を実施します。
なお、本予備調査に基づく提案は社会実装・海外展開志向型戦略的プログラムで予定される研究開発提案公募における提案書の提出要件ではありません。また、予備調査に基づく提案を受けて、その後、提案に係る研究開発提案公募を必ず行うものではありませんので、ご了承ください。

3 本予備調査に係るスケジュール(想定)

2023年 4月27日 予備調査の応募開始
この間予備調査に係る質問を「提出先、お問い合わせ、留意事項」でお受けします
5月26日17時 回答期限(厳守)
「NICTの問い合わせ先」まで電子メール又は提出者の準備するファイル転送システム等で送付ください。提案書はMicrosoft Word形式、提案書概要はMicrosoft PowerPoint形式で提出してください。ファイル転送システム等を用いる場合は、「NICTの問い合わせ先」にダウンロードの案内を回答期限までに電子メールで送付ください。
    6月中下旬 提案に係るヒアリング(実施する場合は案件ごとに最大2回程度を想定)
(本予備調査はここまで)
8-9月    採択評価
9-10月  交付手続
研究開発の実施
なお、本スケジュールは政府方針の変更等により、内容や時期等を変更する場合があります。

4 説明会

オンラインにおける予備調査説明会(Cisco Webexによるオンライン説明会)を以下の日時で開催しますので、参加希望の方は、当機構「イベント」のお知らせ(https://www.nict.go.jp/publicity/event/2023/04/21-1.html)をご覧ください。
(1) 第1回
日時:2023年4月27日(木)14:00~16:00
参加受付期限:2023年4月26日(水)17:00
第1回説明会の録画:https://b5g-rd.nict.go.jp/QR/movie/mv-bf-230427.html
NICT革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業ポータルサイト(https://b5g-rd.nict.go.jp/)へ移動
(2) 第2回
日時:2023年5月9日(火)14:00~16:00
参加受付期限:2023年5月8日(月)17:00

5 提出先、お問い合わせ、留意事項

本件に係るお問い合わせ、説明会への参加希望、及び予備調査への回答提出は「NICTの問い合わせ先」までご送付をお願いします。お問い合わせについてはご質問によっては回答できない場合もありますので、ご了承ください。
予備調査でご提案いただいた情報については、本基金事業以外の目的に使用しません。必要に応じてNICTからヒアリングをお願いさせていただく場合があります。

6 費用

当方では、予備調査の間に発生する費用に関しては、一切負担できません。

本件に関する問合せ先

オープンイノベーション推進本部総合プロデュースオフィス

中川 拓哉、品川 健一