電波の届きにくいところを補完する電波時計用リピータ
概要
NICTが供給している日本標準時は、長波標準電波(JJY)によって日本全国がカバーされ、電波時計はこの電波で自動修正されます。
しかし、ビル内や地下街等ではこのJJY電波が届きにくいため、インターネット回線を用いた電波時計用リピータを開発しました。
これにより、標準電波が受信できない環境でも、電波時計を正確な標準時に修正することが可能になります。
特徴
ベンチマーク
本方式 | タイムリンク方式 | ブースター方式 | ビル共聴システム | |
利用の容易さ | ◎ | △ | △ | × |
大きさ | 〇 | 〇 | 〇 | × |
コスト | △→〇 | △ | 〇 | × |
時計の互換性 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
知的財産
○ NTPを用いた電波時計用リピータ(ノウハウ) : 技術移転済
社会還元の視点から
- 電波が届かない環境(電磁シールドルーム、データセンターなど)での電波時計利用
- 試験会場など統一的な時刻合わせが必要な場所での利用
- 日本仕様電波時計を任意の国で、任意の標準時に設定可能