日本標準時・標準電波
情報通信研究機構(NICT)の研究者による研究
研究内容
極めて正確で安定した振動を産み出す原子を用いた時計(原子時計)等を用いて、時間や周波数の「物差し」となる標準を作る研究開発。
研究成果
- 百万年間でも1秒の誤差も生じない正確な時間(日本標準時)を供給。
- 電子的な認証に用いられる時刻情報を提供。
※日本標準時・・・従来、地球の自転・公転に基づいて決められていたが、昭和47年(1972年)に原子時計により刻まれる時間系列に移行。
社会への適用
- 遠隔地に到達可能な電波(標準電波)を用いて日本全土に正確な時刻を供給。
- インターネット時刻サーバーを2006年より運用。
- 電子文書で法律上求められる「非改ざん性」の証明に必要な時刻情報を提供。
- 世界の各機関が有する原子時計の周波数データを収集・合成して作成される世界標準時に対して、世界第2位の寄与率を達成。
- 全体の約10%、第1位は米国(約24%)で、第3位以降は7%以下
(2011年10月~2012年9月)