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令和6年度委託研究(日米共同研究)終了評価結果(概要)
採択
番号
研究開発課題名 研究
期間
受託者
(◎印:代表研究者)
総合コメント 総合
評価
22101 国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第4回)

副題 :シンプルな神経系をもつホヤにおける単一ニューロンレベルでの神経回路解析
R3.9

R6.8
◎国立大学法人大阪大学
これまで神経系の研究は哺乳類中心になされてきた。しかし、現在の研究レベルでは、億を超えるニューロン数を持つ哺乳類を使った研究によって、膨大な数の遺伝子機能を理解することは難しい。そこで単純な神経系をもつ動物であるホヤを用いることにより、遺伝子発現のレベルから感覚運動系の基本的メカニズムまで明らかにしようとする試みは、大変有意義であり、本研究で大きな成果が得られている。遺伝子発現から神経細胞の形態までが理解されていくことにより、今後、遺伝子に応じたテーラーメイドの治療や、遺伝子レベル治療などへと発展していく可能性も秘めており、大いに期待できる。遺伝子レベルからの脳情報処理メカニズムのモデル化は、その発展が楽しみである。
S
22102 国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第4回)

副題:霊長類の手を用いた物体操作に必要十分な大脳皮質・脊髄神経回路:生理学的実験・脳型コンピューター・ロボットハンド研究の融合による構成論的検証
R3.9

R6.8
◎国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
運動生成において重要な脊髄回路系での挙動は未だ謎な点が多く、それを明らかにするために多脊髄細胞の同時記録という困難な課題に立ち向かった姿勢は大変評価すべきことであると考える。様々な問題を解決するための対応手段は適切に講じられているものの、完全リカバリまでに至っていないのは残念であり、十分な研究成果・費用対効果が得られたとは言い難いものの、方向性は見えており、今後の研究に期待したい。特に、運動実行中のサル脊髄から多細胞の活動を同時記録する手法はほぼ確立されており、これが運動野のニューロンと脊髄ニューロンとの関係性、脊髄ニューロンと筋肉との関係性を明らかにする研究へと発展することは想像に難くない。
A
総合評価の評価点 S:非常に優れている A:適切である B:やや劣っている C:劣っている