高度通信・放送研究開発委託研究
研究評価 > 平成25年度 中間評価(延長判定)
平成25年度委託研究中間評価(延長判定)結果(概要)(注)
採択 番号 |
課題名 | 研究 期間 (年度) |
受託者 (◎印: 代表研究者) |
主な評価コメント | 評価 |
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15601 | 知識・言語グリッドに基づくアジア医療交流支援システムの研究開発 | H23 | H25 |
◎日本電気株式会社 |
音声翻訳技術を中心とした諸課題については、概ね順調に研究開発が進展している。一方、コミュニケーション不全検出や同機能のシステムへの統合、医療現場での実証評価については、一定の成果は出ているものの、今後より研究開発を加速するための努力が期待される。
社会的ニーズも高く社会的な関心も高い研究開発内容であるので、より広く情報発信に努めると共に、医療現場での適用評価を通して、本研究成果が最も有効に機能する場面を見極めていただきたい。以上の点に留意の上、本研究委託を延長継続するのが適当と判断する。
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A |
国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 | |||||
165ア01 | 電磁波を用いた建造物非破壊センシング技術の研究開発 ア 建造物非破壊センサーの研究開発 |
H24 | H25 |
◎三井造船株式会社 |
当初の研究実施計画書に沿った実施体制・経費で研究を進めており、原理実証実験を終えているなど、今後、課題イとの密接な連携のもと、社会的なニーズに応え得る装置の開発が見込まれるので「延長」すべき研究と考える。
なお、開発にあたっては、下記で述べた今後に対するコメントに大いに留意しながら実施を進めて欲しい。
(1) センサーの方式が現時点では多様であるので、研究継続にあたっては絞り込みが必要である。
(2) 我が国に多い木造建築の被災状態を診断するための社会的に高いニーズのある課題である。先ず、極力早急に木造建築物用診断装置のプロトタイプを組み上げる必要がある。
(3) 簡便な破壊状態検査の実現に対して、どの周波数帯が、またどういう検査方法が適しているのかに関して、NICTとの連携を深めるべきである。
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S |
国立大学法人東北大学 | |||||
165イ01 | 電磁波を用いた建造物非破壊センシング技術の研究開発 イ 建造物非破壊診断技術の研究開発 |
H24 | H25 |
◎国立大学法人東北大学 |
本委託研究は、素人にも扱える検査機器の開発、つまり真の実用化を目的にしたものであるが、それを実現するためには本課題イが重要である。課題アの方で原理実証実験に成功しており、それを活かしていくためにも本課題イを延長することが望ましい。
ただし、様々な壁材料等に関して透過率などのデータベースの構築、また、損傷部分の特定に関し偏波、あるいは他の周波数を用いること等による新しい検知方法の可能性を探る、など今後 NICT と連携して進めて行って欲しい。
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S |
三井造船株式会社 |
総合評価の評価点 S:非常に優れている A:適切である B:やや劣っている C:劣っている
(注)本中間評価結果を踏まえ、上記3課題全てについて平成27年度まで契約を延長することとした。 但し、課題165アと165イについては、同じ研究グループが担当していることから、研究の進捗に応じて資源配分を柔軟に行えるよう一つの課題として再構築する。