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リモートセンシング技術特集1精緻な観測で環境を捉えるリモートセンシング技術石井 守/川村 誠治4高精細航空機搭載合成開口レーダー(Pi-SAR X3)の開発とその実証実験世界最高分解能15 cmの映像レーダーが拓ひらく次世代の地表面計測技術児島 正一郎6レーザ光で風と水蒸気を測るマルチパラメータライダーの開発岩井 宏徳/青木 誠8宇宙からの全球雲・降水観測技術の研究開発衛星搭載雲・降水レーダーのこれまでとこれから金丸 佳矢10MP-PAWRによるAI短時間予測Philippe BaronTOPICS12ウィンドプロファイラのISO規格策定風を測るレーダーの標準化に向けた取組山本 真之/川村 誠治13NICTのチャレンジャー File 20  牛腸 正則 航空機搭載合成開口レーダーによる地表観測と情報抽出INFORMATION141414「Highly Cited Researcher 2021」に当機構研究者が選出されましたパーマネント研究職・総合職 採用2023NICTオープンハウス 2022 ハイブリッド開催のお知らせFEATURE表紙写真:世界最高レベル15 cm分解能を有する高精細航空機搭載合成開口レーダー(Pi-SAR X3)を搭載した航空機。アンテナを格納したレドームは胴体下部前方に設置されています。Pi-SAR X3は、昼夜・天候に左右されないで地表面の環境モニタリングや災害モニタリングを実施することができます。表紙左下の図はPi-SAR X3で観測された輪島市近郊の田んぼの画像です。従来機相当の30 cm分解能(左)ではよく見えなかったトラクターの轍わだちが、15 cm分解能(右)では鮮明に観測できています。左上写真:機構製の波長2 帯・単一波長の種レーザマルチパラメータライダー観測では送信機であるパルスレーザの発振波長を制御するために、高度に波長制御された複数台の種たねレーザが必要になります。従来の種レーザと比べて一桁程度安価な種レーザの開発に成功したことにより、マルチパラメータライダーの実用化の見通しが得られました。

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