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平成24年度委託研究開発新規課題の受託者を決定

~ 高度通信・放送研究開発委託研究 ~

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2012年6月21日

独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 宮原 秀夫)は、平成24年度から研究を開始する下記の研究開発課題について、別紙1 のとおり受託者を決定しました。


1. 研究開発課題とその概要

1) 高い臨時設営性を持つ有無線両用通信技術の研究開発
研究期間:平成27年度まで
概要:機構の自主研究が研究開発した高速光変復調技術とミリ波帯ワイヤレス技術を融合した超高速ワイヤレスデータ伝送技術をベースとして、光波、高周波数領域の併用・両用技術を取り入れた様々な環境下での10Gbps級のブロードバンド接続を実現する。
 
2) エラスティック光アグリゲーションネットワークの研究開発
研究期間:平成28年度まで
概要:サービス毎に性質の異なるトラヒックを最も効率良く集約(アグリゲーション)でき、容量伸縮自在(エラスティック)なメトロ・アクセス系を統合したフォトニックネットワークを実現するための、光リンク技術、プログラマブル光加入者線終端装置/光加入者線ネットワーク装置技術を確立する。
 
3) ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃対策フレームワークの研究開発
研究期間:平成27年度まで
概要:大きな社会問題と化しているWebを利用した攻撃について、 (1)ドライブ・バイ・ダウンロード(以下「DBD」という。)攻撃大規模観測網構築技術、(2) DBD攻撃分析・対策技術を研究開発するとともに、(3) ユーザ参加型の大規模な実証実験を行い、DBD攻撃対策フレームワークの確立を目指す。
 
4) 軽量暗号プロトコルの省リソースデバイスに対する実装効率向上の研究開発
研究期間:平成26年度まで
概要:軽量暗号プロトコルをベースとして、普及促進に資する機能拡張を行った上で、パッシブタグ1チップへの搭載を可能とする技術に関するフィージビリティ検証を行う。

5) 光・量子情報通信用超伝導単一光子検出システムの小型化技術の研究開発
研究期間:平成28年度まで
概要:超伝導単一光子検出システムの小型化のために、動作温度2K台の小型冷凍システムの設計手法を確立するとともに、冷凍システムプロトタイプの開発・製作を行い、実際に量子鍵配送試験において性能を検証する。
 
6) THzギャップを埋める実時間THzカメラの研究開発
研究期間:平成26年度まで
概要:高温の粉塵や煙が大量に発生する災害現場で役立つ携帯型実時間THzカメラを開発し、その実用性実証を行う。現状の国産THzカメラの感度領域をより低周波領域に延ばす新規画素構造の設計とプロセス開発を行い、画素数640×480のボロメータ型アレイセンサを試作する。
 
7) 電磁波を用いた建造物非破壊センシング技術の研究開発
研究期間:平成25年度まで(ただし、2年間の延長があり得る。)
概要:建造物の内部状況を簡便に診断するシステムの構築技術を確立するため、マイクロ波からミリ波までの広範囲の電磁波を利用した計測技術の可能性を検討して最も効果的である周波数を見いだし、建造物非破壊センサーと診断アルゴリズムを開発し、オペレーションのためのシステムデザインを行う。
 

8) 革新的な三次元映像技術による超臨場感コミュニケーション技術の研究開発(追加公募)
課題カ 三次元映像End-to-End通信・放送システム
研究期間:平成27年度まで
概要:平成21年度より開始している研究開発課題の個別課題の追加公募である。課題ア、課題イで開発された三次元映像に関する要素技術、あるいはこの領域に関する独自開発技術等を統合し、さらに三次元映像伝送、符号化、画像技術を新たに開発して、三次元映像の撮影から伝送、表示までを End-to-End で行うシステムに関する研究開発を行う。
 

研究開発の概要については、下記のWeb ページをご参照ください。

2.公募等の概要

本件研究開発課題について、平成24年3月22日~4月26日に公募(※)を行ったところ、16件の応募がありました。NICTでは、学識経験者で構成される評価委員会(別紙2)の評価を経て、受託者を決定しました。

本件に関する 問い合わせ先

産学連携部門 委託研究推進室

成瀬 由紀、天野 滋
Tel:042-327-6011
Fax:042-327-5604
E-mail:

広報 問い合わせ先

広報部 報道担当

廣田 幸子
Tel: 042-327-6923
Fax: 042-327-7587
E-mail: