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NICTがWMO/DCPCとして宇宙天気関連情報の提供開始

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2016年2月2日

国立研究開発法人 情報通信研究機構

NICT宇宙環境インフォマティクス研究室は、2016年1月15日より、世界に向けて宇宙天気関連情報の提供を開始しました。これは、国連の専門機関である世界気象機関(WMO: World Meteorological Organization)の情報交換システム(WIS: WMO Information System)へのデータ提供機関(DCPC: Data Collection or Production Centre)として認められたことを受けたものです。提供する情報は、現段階でNICTが観測を行っている国内4地点の電離圏データです。

宇宙天気関連の情報提供機関では、オーストラリア気象庁(BoM: Bureau of Meteorology)に次いで世界で2番目であり、気象系以外の研究機関としては初めとなります。現在WMOでは各国の宇宙天気予報機関にWISを使った情報共有を推進しており、NICTはその先駆け的な存在となりました。

NICTは、これまで国際科学会議(ICSU: International Council for Science)傘下の国際宇宙天気予報サービス(ISES: International Space Environment Service)および世界科学データシステム(WDS: World Data System)を通じてのデータ提供を行ってきましたが、今回のWMOへのデータ提供により、気象系データセンターとしての機能が加わりました。このことは、ICSU傘下の“学術的な”データセンターとしてのみならず、WMOという“現業機関としての”データセンターの能力を認められ、承認されたことを意味します。

これにより、NICTが発信する宇宙天気関連情報が、世界の気象機関と共有する枠組みができ、より広くNICTの情報が活用されることになります。

本件に関する問い合わせ先

電磁波計測研究所
宇宙環境インフォマティクス研究室

石井 守
Tel:042-327-7540
E-mail: