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第12回 産学官連携功労者表彰 総務大臣賞を受賞

-世界標準スマートメータ用無線機の開発/標準化/実用化-

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2014年9月19日
右から、総務省 武井俊幸 大臣官房総括審議官、NICT 原田博司 統括、同 児島史秀 研究マネージャー、株式会社東芝 社会インフラシステム社 神田充 参事
右から、総務省 武井俊幸 大臣官房総括審議官、NICT 原田博司 統括、 同 児島史秀 研究マネージャー、株式会社東芝 社会インフラシステム社 神田充 参事

平成26年9月12日に産学官連携功労者表彰が行われ、NICTソーシャルICT推進研究センター 統括 原田博司、同スマートワイヤレス研究室 研究マネージャー 児島史秀、及び株式会社東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部 グリッドソリューション推進部スマートメーターシステム技術部 参事 神田充氏が総務大臣賞を受賞しました。

産学官連携功労者表彰は、企業、大学、公的研究機関等における産学官連携活動において、大きな成果を収め、また、先導的な取組を行う等当該活動の推進に多大な貢献をした成功事例に対して、その功績を称えることで我が国の産学官連携活動の更なる進展に寄与することを目的とするもので、平成15年度より行われております。

今回の受賞は、

  • スマートユーティリティネットワーク(SUN)の主要技術要件とされる省電力マルチホップ通信技術の研究開発を行い、乾電池で長期間動作可能な無線通信システムの仕様を設計し、4cm×2cmの超小型無線モジュール、およびこれを搭載したスマートメータ用無線端末の世界初の開発を行ったこと。
  • SUN技術仕様に関する研究開発成果を米国IEEE 802委員会に提案し、国際標準規格IEEE 802.15.4g/4eとして採用され(NICTはタスクグループ4gの副議長)、また本規格準拠の無線機の開発と実証を世界で初めて行い、さらに東日本大震災被災地である福島県川内村における放射線量モニタリングの実績を残したこと。
  • プロモータメンバとして、上記SUN標準規格準拠無線機の社会展開を目的とし、規格適合性認証・相互接続性認証を行う世界初の規格認証団体である、Wi-SUNアライアンスを設立。株式会社東芝と連携し、技術検討しながらWi-SUN ECHONET Liteプロファイル(プロトコルスタック)の各仕様項目を効果的に策定。本プロファイルは、平成32年までに東京電力の全管内、2,700万戸への適用が予定されており、研究開発を行う独立行政法人がマーケティングを行い国内需要を考慮、国際的な標準規格にも採択され、さらに企業とともにグローバルな産官連携組織である国際規格認証団体を設立し、そのメンバー企業が仕様を策定して普及化した功績が大きいこと。

などが評価されたものです。