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平成30年度委託研究中間評価 (延長判定) 結果 (概要)  (注)
採択
番号
研究開発課題名 研究
期間
(年度)
受託者
(◎印:
代表研究者)
主な評価コメント 評価
18501 高い環境耐性を有するキャリアコンバータ技術の研究開発

副題:5G時代に対応した大容量・低遅延・シームレスな光/ミリ波変換デバイスの開発と実証評価
H28
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H32
◎株式会社デンソー
一部、目標にわずかに届いていない項目があるものの、最終目標に到達するための計画は十分に練られている。社会的な重要性や波及効果も高く、今後の世界的な競争の高まりも予想されるため、本プロジェクトには高い意義が認められる。これまでに得られた多くの成果をもとに、最終目標の達成と競争の中での高い立ち位置も期待できることから、引き続き研究を継続されて取り組まれることを望む。
A
国立大学法人東北大学
学校法人早稲田大学
国立大学法人北海道大学
住友大阪セメント株式会社
日本電気株式会社
18701 脳機能補完による高齢者・障がい者の機能回復支援技術の研究開発

副題:外骨格ロボットと脳機能ニューロフィードバックによる身体および認知・感覚運動機能のICT を活用したリハビリテーションシステムの開発
H28
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H32
◎株式会社国際電気通信基礎技術研究所
社会一般に受け入れられやすく、広く実装可能な形での成果応用の実現を期待する。また、研究開発項目1(身体機能リハビリテーションシステムの開発)と研究開発項目2(認知・感覚運動機能の維持とリハビリテーションシステムの開発)の研究成果のシナジー効果の発揮が期待できるので積極的な相互のインターラクションが望まれる。高齢者における認知症(462万人)、脳血管障害(120万人)、うつ病・躁うつ病(104万人)の患者数は増加傾向であり、本課題で得られる知見の社会への還元効果は大きい。EEGによる計測はうつ病や運動障害患者においても比較的適用しやすいモダリティであるため、本課題が目的とするニューロフィードバックによる脳機能補完を応用した身体・認知機能回復(ニューロリハビリテーション)の実現が期待できる。fMRIのニューロフィードバックで得られる知見を特定の脳の状態時のEEG活動によるニューロフィードバックへ応用するには種々の課題も予測されるが、こうした困難を克服する技術的な飛躍を期待したい。
残りの研究期間で最終目標に近づくためのストラテジーを早急に立て、それを研究者間で議論、共有することが望ましい。成果が期待できる研究であり、継続するのが望ましいと考える。
A
学校法人関西医科大学
学校法人兵庫医科大学
社会医療法人大道会森之宮病院
学校法人慶應義塾
国立大学法人東京大学
学校法人昭和大学
京都府公立大学法人京都府立医科大学
国立大学法人京都大学
国立大学法人広島大学
18801 空間多重フォトニックノード基盤技術の研究開発

副題:空間多重光通信技術を適用したスケーラブルフォトニックノードの研究
H28
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H32
◎日本電信電話株式会社
既存のノードより2桁高い10Pbit/s以上のノードスループットを有する大容量空間多重フォトニックノード基盤技術について、各課題ともに設定した中間目標を100%達成するとともに、計画を前倒ししてそれ以上の成果を達成したものもあり、極めて優れたものと認められる。今後の継続において最終目標を達成し、さらなる新たな成果や新たな課題の発掘を期待する。
本技術は、将来の情報通信需要の膨大な増加や複雑なデマンドに対応したスケーラブルで効率的なフォトニックネットワークに不可欠な技術であり、世界中が実現を目指して開発を進めている状況にある。今後は、最終目標そのものも絶えず確認・検証しつつ、さらに革新的なノード技術の研究開発を精力的に進めていただくとともに、標準化についてもMCF光コネクタに限らず継続して努力していただき、世界をリードする大きな成果を期待したい。
S
国立大学法人名古屋大学
株式会社KDDI総合研究所
日本電気株式会社
古河電気工業株式会社
学校法人千葉工業大学
19001 Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発

副題:Web媒介型攻撃の網羅的な観測・分析に基づくユーザ環境のセキュリティ高度化
H28
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H32
◎株式会社 KDDI 総合研究所
適切に設定した研究目標に対し、大規模実験を含む研究を的確に実施しており、さらに追加的な成果もあげており、費用効果の大きな研究であると思う。安全なサイバー空間の実現に向けて不可欠な研究を実施していると思う。引き続き意欲的に研究を継続することを期待する。
S
株式会社セキュアブレイン
国立大学法人横浜国立大学
国立大学法人神戸大学
株式会社構造計画研究所
国立大学法人金沢大学
国立大学法人岡山大学
19701 多言語音声翻訳高度化のためのディープラーニング技術の研究開発

副題:深層学習によるマルチモーダル文脈理解と機械翻訳の高度化
H30
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H32
◎国立大学法人東京工業大学
採択決定後の短期間で適切な研究チームの体制整備と、目標達成に向けたコーパスなどの確実な環境整備を効率よく進めるなど大きな進展が認められる。今後は最終目標の達成に向けて、技術動向、市場動向を見据えた効率的、効果的な研究の展開が期待される。また、革新的な研究項目に関しては論文はもとより知財、標準化が重要なのでその権利確保に努めて頂きたい。
A
国立大学法人東京大学
国立大学法人愛媛大学
日本放送協会
一般財団法人NHKエンジニアリングシステム
株式会社時事通信社
総合評価の評価点 S:非常に優れている A:適切である B:やや劣っている C:劣っている

(注)本中間評価結果を踏まえ、上記5課題全てを平成32年度まで契約を延長することとした。